恵那市の中心部を走る国道19号線。しかし意外にその距離は短く約11キロメートルに過ぎません。(恵那市内に限定した場合)。そのためいわゆるロードサイド型のビジネスが可能な立地は限定されています。
またもともと恵那市内の19号線沿線は傾斜地だったり、山すその横を走っていたりという箇所が多く、大型の事業用物件がなかなか出来づらいという課題があったのですが、さらに数年前、この地域で19号線の複線化が進められ、立派な中央分離帯が出来ました。複線化は恵那~中津川間の渋滞緩和には大きく貢献しましたが、その一方でロードサイド型のビジネスは片翼飛行を余儀なくされる立地が格段に増え、新規の出店はますます厳しくなりました。その点で市内の19号線沿線で今後大きな変化は見込めないでしょう。
が、一方で恵那駅南~19号線までのエリアでは複合型の商業モールが出来るなど、19号線沿線よりも「事業系物件の総合力」という点では上回っています。平坦地で造成コストが比較的低廉なのも新規出店を促しています。またこの地域での集客に不可欠な駐車場の整備が容易であることも総合力をアップさせるのに一役買っています。